平成7年1月17日の阪神大震災ののち、被災住宅マンションの建て替え、補修が急ピッチに進む反面、バブル期の住宅購入者が住宅を売却すると平均1千万円の損、住専処理問題等、不動産業界も激しく変動し、先が見えない時だった。この為により、一層明るく親睦を深め、情報交換をやり、研修も変化を読みとるべく会員及び実業で新しい仕事に取り組んでおられる方にやっていただくようにした。
より一層の東西交流をやりましょうと、平成7年11月に本会世話人6名で、不動産三田会(東京)の世話人会に訪問した。当時の代表世話人でいらした、長谷川昌弘氏からはすぐに握手を求められ、瞬く間にうち解け、東西一体となって盛り上がり、それが第1回東西合同ミーティングとなりました。
第1回東西合同ミーティング 平成7年11月
福澤先生は「人間社会の進歩無窮にして、地球の寿命永遠の約束なれば、進歩又進歩、改良のその中に智徳兼備の聖人をみること易し」と述べておられる。実業人は競争も重要だが、競争はこのうえなく殺風景である、一番大切な事は交わりて競争するのではなく、進歩、改良互いに変化し、高め合っていく事が大切であります。
関西不動産三田会は、多士済々です。交流及び一緒に仕事をやる事によって、将来の方向を見据え、様々な変化を呼び築く貴重な会であると思います。
この会の設立は、松田泰治氏が声をかけられ、初代代表世話人の和田憲昌氏が中心となり、その下で熱意をもって実務作業をやっていただいた西岡泰彦氏の尽力によるものです。残念ながら、西岡泰彦氏は平成7年9月に逝去されました。10周年を迎え、このように立派に発展した関西不動産三田会に、もし西岡氏がおいでになれば、誰よりも感激されたと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。
今度は、谷口代表世話人を始め、世話人の方々のご苦労とご盡力に感謝申し上げるとともに、本会が益々発展する事を心から祈念申し上げます。
平成8年度定時総会 平成8年4月
福岡研修旅行 平成8年10月